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2008年06月16日

紅茶のはなし。

スリランカに来て、まず勉強したのは紅茶でした。
こちらの人は、コーヒーではなく
紅茶を飲むのですカフェ

スリランカ政府の紅茶局で
直接お話しを聞く機会に恵まれました!

スリランカのお茶の生産量は
インドと中国についで、世界第3位。
でも、国内消費にその大部分が回されるインドや中国と違い、
スリランカの場合、輸出量は世界第1位なんだそうです。

実に60あまりの国々で飲まれているのですびっくり

紅茶を買うとき、
原産国を確認してみてください。
「スリランカ産」結構あるとおもいます。
有名な紅茶屋さんなら、必ず!

紅茶局の役割は
セイロンティーの広報活動と
茶葉の品質管理。

紅茶局には
ティーテイスターと呼ばれる専門家がいて
毎日全国から送られてくる茶葉の
テイスティングをするのです。

テイスティングの仕方は、
スプーンですくった紅茶をズズっと大きな音を立てて
口の中にいれ、
鼻で香を確かめた後に、ペッと吐き出します。

テイスティング用の紅茶は濃く作られているので
飲んでしまうと、渋みが口の中に残り
他の紅茶の味が分からなくなってしまうのです。

私もやってみましたが
吐き出さないといけないのに
美味しくてついつい飲んでしまいましたベー

テイスターは
一日に約100種類もの
紅茶をテイストして品質をチェックし、
輸出の合否判断をします。

紅茶局では
ゴミが混ざっている茶葉や
香りや色などある一定の品質を満たしていない
茶葉は、茶園に送り返し
代わりに専門家を派遣して
工場の問題点を一緒に改善しながら
スリランカ紅茶の
品質を維持しているのです!

しかし、
業者にとって
時間やお金をかけて
高品質のお茶を作って少量を高値で売るより
「まあまあ」の品質の紅茶を低コストで作って大量に売った方が
儲かったりするので
最近は、品質の維持に苦労しているとのことでした。

大手では、
他の国から仕入れた「安い」紅茶と
スリランカの紅茶をブレンドして
セイロンティーとして売り出したりしているそうです。

それでも
輸出されるのは
紅茶局のテイスターが
ちゃんとお墨付きを与えた紅茶のみ。

スリランカティーの味を守っているのです。

最後に紅茶局の担当者のお言葉。
「25年間紅茶に関わることで
この業界で浮き沈みをみてきました。
炭酸飲料が脅威をもたらすこともありましたが
紅茶はいつも人々の生活の中にあります。
紅茶を入れれば家族が集まります。
これからもずっと生き残っていくことでしょう。」


紅茶のはなし。


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Posted by ゆっこです。 at 18:15│Comments(0)紅茶
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