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2008年06月19日

スリランカ人の悩み

借りているアパートの大家さんである
スリランカ人夫妻を
夕食に招きました。

2人は、
スリランカの富裕層の出身の
40歳手前の素敵なご夫妻。

奥さんの
マニーシャさんは、頭の切れる女性。
お父さんは国連で働いていたものの
70年代にスリランカの政情が悪化すると
家族の身の安全を考えて国外へ。

そのためマニーシャさんは、イギリスで育ちました。
ご両親はいまでもスリランカに戻らず
ウィーンに住んでいるんだそうです。

夫のチャンナさんは医師。
お父さんも医者で、
同じく70年代にイギリスへ渡り、
チャンナさんを育てました。

イギリスで出会った2人は
アメリカなどで働いた後、
スリランカへ。

現在
小学生の子どもが2人いる
ご夫妻は、教育熱心で
長男はインターナショナルスクールに、
娘は、ローカルの
レディースカレッジに入れているそうです。

奥さんは
教育制度が大幅に違う
インターナショナルとローカルスクールについて
悩んでいました。

娘さんをローカルスクールに入れたのは
地元の言葉や文化を大事にし、
長年紛争が続いているスリランカで
シンハラ人である娘にタミル人の友達も
作ってもらいたかったから。

なのに、シンハラ人とタミル人、それにイスラム教徒は
それぞれ分けられ、
一緒に勉強をすることがないんだそうです。

それに、
スリランカの授業は先生が
教えるという一方的なもので
子どもが意見を行ったり、
議論したりする場が全くないんだそうです。

一方、
インターナショナルスクールに通っている
長男の方は、
宗教に関係なく、
スリランカ人の友達も
外国人の友達もたくさんでき、
自分の意見をはっきりといえる
子になったそうです。

対照的な教育を受けている
2人の子ども。
夫妻は、このまま娘をローカルの学校に
通わせるか、
それとも息子と同じインターナショナルスクールに
転校した方が良いのかすごく悩んでいました。

第一言語が英語の2人。
家でも常に英語を使ってきました。
その反面、シンハラ語はあまり
流暢ではなく、
使用人などに話すときにしか使わないと
悲しそうに明かしてくれました。

でも、
文化を守るには言葉は大事だと
子ども達にはシンハラ語も学ばせています。

***

コロンボでは
生活圏内では英語が通じ、
自分が生きていくには楽だとしか
考えていなかった私。

その影の部分を少しみたような気がします。


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Posted by ゆっこです。 at 23:51│Comments(0)スリランカ
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